本からの「今日のメッセージ」(精神世界編)
1.本の紹介について ご挨拶 2008/5/8
「今日のメッセージ」にご訪問ありがとうございます。
これまで読んだ 精神世界関連の本の一部を
体系的にまとめてみました。
この読書案内を読んだだけで 実際に本を読まなくても
精神世界を概観できるようにしてあります。
文学(神話 宗教の経典を含む) 音楽 美術
心理学 哲学 精神医学などの接点を知ろうとするときに
役に立つものを 集めました。
その接点に 精神世界がいろんな顔をして存在している
今のところ そんなふうに感じられるからです。
この中には ブログで紹介していないものも含まれます。
自分の感覚で かなりヘビーな内容だな と感じるものは
省いていますが
また良い本があれば 随時追加していくつもりです。
とりあえず 俗に言うスピリチュアル本は卒業したけど
(バカにしているわけではありません 自分も読みました)
精神世界のさわりだけではなく 本質を知りたい方や
興味はあるが どんな本があるのか?
とお考えの方へ
あるいは 単に読書の一つの参考例として見て下さればと思います。
また 読んだことがある方の感想も 聞いてみたいので
コメントくださると嬉しく思います。
専門家ではありませんので 飽くまでも個人的な感想ですが
紹介している順に 上から下へ読み進めるとわかりやすいのではないか
と考えます。
子どもが大人より劣っているのではないのと似て
決して 易しいものしか知らないからダメだとか
難しいのも読めるから高尚だ などということはないですよね。
ただ 最初の遠藤周作のエッセイなどは
「ふう~ん 不思議だけどそういうこともあるのか」
くらいですみますが
だんだん 「はあ?」
最後は「ほわ~っ?!(What?!)」
と感じることがあるかもしれません。
読書は 人から強要されると苦痛です。
どの本の著者も言っているように
「SFかオカルトものだ」と偏見を持ってしまわないために
その人が吸収できる速さがあるそうです。
自分も この本がいいよ といわれても
ぜんぜん興味が持てなかったけど
何年も後になってみてよくわかったもの
今 読んでみても 拒絶反応が出るもの わからないもの
多々あります。
なので ほわ~ッ?!となったら
興味がありそうなものから。
自分を含め 周囲を見回しても
頭から湯気を出して 子どもをどなりつけているお母さんたちから
犯罪の多様化 病気 国家間のレベルの大きな争いまで
あらゆる問題に対して
本を読んで共感し
その体験を人と分かち合うことは 役に立つ と考えます。
読書体験をシェアできたら 嬉しく思います。
2.「精神世界を理解しようとする人の本の読み方」2009/5/8
精神世界の本を読んでいくと
ある特定の言葉に 必ずといっていいほど行き当たる。
シャーリーも ユングもロスも ハワイのシャーマンも ヘミシンク体験者も
「信じているのではなくて 知っている」
「未知のものを既知のものにする」
と言う。
何を知っているのかは その人によって
神だったり宇宙意識だったりするが
呼び方が違うだけで 結局同じことだ。
これらの人々は そのことに行き着くと 自分の中に平和を見出し
いい学校 いい会社 車 家 富など
今まで良しとしてきたあらゆる「成功すること」に興味を感じなくなる。
それらがどうでもいいのではなく プロセスの一つに過ぎないことに気がつく。
今の世の中 生まれてから死ぬまで
「成功すること」=勝ち組 といった言葉に踊らされているといっても過言ではない。
自分の中の平和 そこが知りたい。
また
体外離脱 霊との交信 臨死・死後体験 神との遭遇
ううむ こう書くとますます怪しい響き… 気を取り直して
こういった神秘体験を信じなくてもよく
ただの「お話」だ と思って 聞けばよいのだという。
「storyとhistoryという言葉は interchangeable(交換可能)である」
と アーサー王伝説の研究をしている先生が言っていた。
つまり 元はhistoryだったが
hの音が脱落する傾向にあるため historyのhiが抜けて storyとなった。
また 昔のことは 誰もわかっている人がいないため
どこからどこまでが史実で どこが創造なのか区別がつかない
という 二重の意味で交換可能であるという。
アーサー王も実在の人物だと言われているが
どこからどこまでが事実で創作なのかわからない。
物語と歴史には そういう関係がある。
「ただのお話」に戻って
興味深いのは 『ハワイアン・ヒーリング』で 著者のキングが
ハワイのシャーマン「カフナ」から 人間の歴史について聞かされた件
「アトランティスが興るよりもはるか昔に 現在プレアデスとして知られている星団からある種族の人々がこの太陽系にやってきた。」P26
で始まる一節を紹介するとき
いずれにせよ これはWK(ハワイのカフナの名前)が私に話してくれた 一つの思想の歴史なのだ。事実として受け入れることが難しいのならば 言い伝えだと考えてもらえばいい。」P26
と言っているところが重要である。
その話が 本当かどうかは 別段大事ではない。
これは 考え方の勉強なのだ。
と思えば 宗教も心理学も同じで
生きていくうえでの考え方の勉強だと言える。
残念ながら 自分には今のところ
霊と交信したり 体外離脱を体験したこともないが
と書けば ここの読者の皆さんも安心するだろうから![]()
まあ 読んだ本を紹介していくには支障がないだろうと考える。
ここが ヘミシンク体験者ブログとして 紹介されているようだが
未体験なので あしからず。
紹介してくれるなら よく読んでからにしてほしいものだ![]()
ただ これからどういう体験をするのかは わからない。
そのうち よっぺぎ教のカリスマ教祖として登場するかもしれない。
とはいうものの
人が自分をどう思うかは その人の問題 とはいえ
気違い扱いされるのは 耐え難いものがある。
旦那でさえも 色んな本を読んでいるのを怪訝な顔をして眺め
私が変な宗教に入って 道路を行進していく夢を見た
と言われたことがあるくらいだからな…
まあ 普通の人から見れば そういう風に見えるかもしれない。
↑自分が普通だという自覚がないのか
そうなったら ひっそり別ブログを立ち上げるとしよう。
ロスやワイス シャーリーが 自分の体験を勇気を持って告白し
本にまでした行動と比べて なんと未熟な自分…
★゜・。。・゜゜・。☆。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜☆読書案内 精神世界編★゜・。。・゜゜・。☆。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜★
<脱日常へのいざない>
軽いエッセイながら ユング心理学 魂 ドッペルゲンガー(二重身)など 人間の魂と精神と身体の関係を興味深く書いているもの。著者の軽妙な語りが 未知の世界へ抵抗なく連れ出す。
遠藤周作『ほんとうの私を求めて』
遠藤周作『眠れぬ夜に読む本』
著者が エリザベス・K・ロス(臨死・死後体験の研究者)が見たという ユダヤ人強制収容所の壁に描かれた「蝶」の痕跡を捜し求めるうちに 自分の身辺に 「父親の看取り」という課題が起こる。心底から憎んでいたアルコール中毒の父との和解の過程と ロスが提唱した「魂」の概念を垣間見る作品。一つのドキュメンタリーとしても読み応えがあり かつ 精神世界への出発として参考になる。ロスについては 下記参照されたし。
田口ランディ『パピヨン』 2008/5/10追記
ユングの提唱した 意味のある偶然「シンクロニシティ」(共時律)を 著者自らの体験や 様々な人の 興味深いエピソードに基づいて記した本。シンクロニシティは 気づかないことも多いが その気づきを大切にすると 人生が面白くなると伝えている。実際にシンクロニシティをいかに行動に移すかも 詳しく書かれ ハウツー本としても読める。
フランク・ジョセフ『シンクロニシティ』
<小説による自己啓発>
「精神世界」を物語形式にすることでわかりやすく読者に伝える著作。
リチャード・バック『イリュージョン』
ジェームズ・レッドフィールド『人生を変える力―第十一の予言』
セルジオ・バンバーレン『人生からの贈り物―Distant Winds』
サン・テグジュぺリ『星の王子さま』
哲学だけでなく 世界の成り立ちまで網羅している『星の王子さま』の読書案内。
甲田純生『「星の王子さま」を哲学する』
<ユング心理学>
ユング:神話や精神病患者の夢に 同一のモチーフがあることに気づいたユングは 人間の無意識が時空を超えてつながっているとし その普遍性を「影」「アニマ・アニムス」などとする「元型」を提唱した。
専門書の部類に入るので 抵抗があるときは『ユングとタロット』がおもしろい。タロットに描かれている絵は 「元型」のモチーフそのものであり タロット占いが 単なる気まぐれな娯楽ではないことを示す 興味深い本。特に「数」に秘められた意味が深遠である。物語にパターン化されて繰り返す「3回目にどんでん返し(3匹のこぶた 浦島太郎が3日経って現世に戻る シンデレラが姉妹3人目など)」など 「数」に隠された本当の意味が見えてくる。
C.G.ユング、R.ヴィルヘルム『黄金の華の秘密』湯浅泰雄・定方昭夫訳
C.G.ユング『ヨブへの答え』林道義訳
C.G.ユング『元型論』林道義訳
C.G.ユング『ユング自伝1―2』A.ヤッフェ編、河合隼雄 藤縄昭 出井淑子共訳
C.G.ユング『人間と象徴―無意識の世界(上下巻)』河合隼雄監訳
C.G.ユング『夢分析Ⅰ』
サリー・ニコルズ『ユングとタロット―元型の旅』秋山さと子 若山隆良訳
河合隼雄 日本におけるユング心理学分析家の草分け。2007年没。
河合隼雄『縦糸横糸』 『心の処方箋』(単行本 専門用語がなくエッセイ的で読みやすい)
河合隼雄『宗教と科学の接点』
『河合隼雄著作集第Ⅱ期 神話と日本人の心 6』
『同 日本人と日本社会のゆくえ 11』
『同 臨床教育学入門 5』
『同 多層化するライフサイクル 9』
<物語療法>
悩みを抱える患者に対し ユングの「元型」的なモチーフを発見し その人にあった民話・童話を聞かせる。自己を客観視できた患者は 物語になぞらえて傷を癒していく。子供の頃から親しんできた童話の役割に驚く。小さいときに本を読んでもらった体験は 大人になっていく過程で 自分を多いに助けることを知る。
大平健『診療室にやってきた赤ずきん―物語療法の世界―』
<プロセス指向心理学>
民族紛争 人種差別 公然の虐待など あらゆるレベルの人間関係の紛争や対立に立ち向かう(Bookデータ参考)。著者は アイルランド紛争に代表されるような国家間レベルの争いから 個人レベルのささいな諍いまで 自分の外側に原因があると考えることが問題であると指摘する。実は 人は誰でも 加害者と被害者の両方の側面を持つ。男であれば女に 大人は子どもに 白人は有色人種に対し 優位にたつ。無意識のうちに態度に表れる優位性・劣等性をあぶり出し 真の意味で同等な対話を目指す。
A・ミンデル『紛争の心理学』
<シュタイナー教育>
ルドルフ・シュタイナー:現在のクロアチア出身の神秘思想家 。アントロポゾフィー(人智学)の創始者。哲学博士。 霊的な知識(精神科学)を唱える。シュタイナーによれば 人間の五感では事物の表面しか捉えることはできず 五感を越えたより高次の7つの超感覚(霊的感覚・チャクラ)によって初めて事物の本質を把握することができるという。その超感覚は誰しもが潜在的に持っているものであり 瞑想や思考の訓練によって引き出すことができるとした。自分が語っている霊的な事柄も万人が確かめることができるものだとして具体的な修行法を本で公開(Wikipedia参考)。
ルドルフ・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』高橋巖訳
『こどもの教育』シュタイナーコレクション1
高橋巌『シュタイナー教育の方法』
同『シュタイナー教育を語る』
ラヒマ ボールドウィン 『親だからできる赤ちゃんからのシュタイナー教育―子どもの魂の、夢見るような深みから』合原 弘子訳
09/11/24追加 ルドルフ・シュタイナー 『色と形と音の瞑想』西川隆範訳 風濤社 2001/11/31。115シ
<生物としての人間>
人間が善と考える精神性の高さは 生物としては生存率が低くなる。逆に悪に徹し 他人を押しのけて生きようとすると 生存率が高くなる。このような矛盾を抱えながらも 人間が気高く生きようとし 宗教や教育に情熱を注ぐのはなぜなのか。生物としての人間の視点を垣間見る本。
スタインベック『コルテスの海』
本川達雄『世界平和はナマコとともに』
<物理的な世界と人間の精神との関係>
花弁の数 貝の渦巻きやつる草の巻きつく比率 蜂の巣の六角形など この世は数学に満ちている。「思考」に縛られない客観的な世界観を見る書。
イアン・スチュアート『自然の中に隠された数字』
マーティン・ガードナー『自然界における左と右』坪井忠二他訳
人間を含め 全ての物質は細かい粒で成り立つ。目には見えない「粒と振動」によって 世界が互いに影響を与えあっている。いま発している会話の一つ一つも同じく周囲に伝播し 精神のみならず物理的に作用している。物理と精神世界の接点を考える前に読む本。
ミチオ・カク ジェニファー・トンプソン『アインシュタインを超える』
<精神と身体との関係>
『心技体の鍛え方』は 腹で動く 呼吸を意識するなど 「身体の一部分を鍛える」というこれまでのスポーツの常識を覆す著作。丹田などの「ツボ」や ヒンドゥー教の「チャクラ」の概念を表す。シュタイナー教育でも重要視されているこの7つの超感覚チャクラの概念は キリスト教の7つの聖典や 『白雪姫』の7人の小人も同じ概念を示す(『チャクラで生きる』)。『アルファベットの事典』では 文字と文字の羅列である言葉を発声することで チャクラが振動し活性化することを伝えている。
小林信也『心技体の鍛え方』
ローラン・プリューゴープト『アルファベットの事典』南條郁子訳
キャロライン・メイス『チャクラで生きる』川瀬勝訳
<ハワイアンのフナの知識>
ムー大陸の末裔と伝えられる、ハワイのシャーマン「カフナ」が、太平洋に眠る知られざる精神文明を公開し、現代にも通用する優れたヒーリングの技術と知恵を紹介する(Book データベース参考)。この中に出てくる「アカ」という概念は 地球の記憶である量子レベルの場のつながり「アカシックフィールド」であり サンスクリット語の「アカシャ」(全体に行き渡る空間) 聖書における「アカシヤの木」を指す。一部の地域の口伝の伝承が 時空を超えて共通していること また現代の心理学と物理学にも通じる概念であることを示す書。
サージ・カヒリ・キング『ハワイアン・ヒーリング』
<道教(タオイズム)>
ユング『黄金の華の秘密』は 中国道教(タオイズム)の大家 呂祖師による『太乙金華宗旨』を訳したもの。心理学と宗教の密接な関係を考える。
グレッグ ヨハンソン ロン クルツ 『ハコミセラピー―タオイズムと心理療法』手塚 郁恵 訳
加島祥造『求めない』
<古代からの叡智>
これまでの作品を総合すると 全ての差異を超えて人間 ひいては生命というもの全てがつながっていることが見えてくる。このことは 古代から伝えられてきた叡智として 宗教の経典や建築などの芸術 数学など あらゆるものに隠されている。それらをひも解くことで人間を啓発し 脱人間至上・経済至上を図り 生命や環境至上主義的世界を目指そうとする著書。
コリン・ウィルソン『アトランティスの遺産』
リーアン・アイスラー『聖杯と剣』
D・ピート『賢者の石』
アーヴィン・ラズロ『叡知の海・宇宙―物質・生命・意識の統合理論をもとめて 』
キャロル・アドリエンヌ『人生の転機』
ジェラルド・G・ジャンポルスキー『ゆるすということ』大内博訳
ジェームズ・レッドフィールド『聖なるヴィジョン』山川紘矢・山川亜希子訳
ジェームズ・レッドフィールド キャロル・アドリエンヌ『新しき流れの中へ「第十の予言」の教え』山川紘矢・山川亜希子訳
<魂を語る>
以上の著書を読むと 人間の意識が「夢」「考え事」「覚醒」といった いろいろな段階にあることもわかる。「死」もその延長上にある。「死」は「生」の一部である。死があるから 生きていることに感謝できる。死は自分という存在がなくなることなのか?それとも 魂(生命)として生き続けるのかを問う著作群。
E・キューブラー・ロス:スイス出身の精神医。臨死・死後体験の研究に尽くす。莫大な数の臨終にある患者に寄り添った結果 人種の差を越えて等しく人が命の本源へ帰ることを知る。その様子を 「死」とは魂が身体から抜け出すだけのこと つまり 蝶がさなぎから抜け出すようなものであると言っている。
E・キューブラー・ロス D・ケスラー『ライフ・レッスン』上野圭一訳
E・キューブラー・ロス 『人生は廻る輪のように』原題The Wheel of Life 上野圭一訳
E・キューブラー・ロス 『死ぬ瞬間』原題On Death and Dying 鈴木晶訳
E・キューブラー・ロス 『「死ぬ瞬間」と臨死体験』原題Death is of Vital Importance 鈴木晶訳
死が命の終わりではなく 次へと続いていく魂の成長過程の一つだと伝える著作。
B・ワイス『前世療法』山川紘矢・山川亜希子訳
<宇宙意識への入り口>
○シャーリー・マクレーン:1934年米国バージニア州アーリントン生まれ 女優。親日家として知られる。自らの神秘体験を綴る作家活動をしている。
初めに『アウト・オン・ア・リム』を読んでも 多いに楽しめる。ハリウッド女優 シャーリー・マクレーンが書いた 自らの神秘体験の書。本当の自分 神 宇宙について語る。シャーリーは ツイン・ソウルと呼ばれる存在 彼女の場合 ディヴィッドから 思いもかけないことを知らされる。そのディヴィッドが ペルーのリマで出会った「宇宙人」マヤン(!)から 人間の魂とは何か ということを教わったことを告白するシーンが圧巻。神 死後の生 輪廻転生など神秘の存在と 物理学とのつながりに抵抗のない方に。精神世界の著作群を読み進めていく内にぶち当たるであろう「宇宙 宇宙人とは」という疑問の発露を垣間見る本。
シャーリー・マクレーン『アウト・オン・ア・リム』山川紘矢・山川亜希子訳 2009/5/09
○アウト・オン・ア・リムから15年 60をすぎたシャーリーが スペインにある三大キリスト教徒巡礼路の一つ「カミーノ」を歩いたときの自己探求体験と 神秘体験を語る。天文学 音楽 物理学など広範囲に及ぶ精神世界の地図を 概観するような内容になっている。「アウト…」では匿名だった人物が実名で紹介されるなど 続き物としても読める。
物質至上主義が 人間を魂と霊から分離させようとする宗教によって助長されているという観察「物質主義についての啓示」が興味深い。宗教を始め 私たちがあらゆる「システム」によって 人間らしい生活を奪われている構図を見抜く洞察力を学ぶ。
アトランティス レムリアといった古代文明にも触れ その中で 音楽の波動と周波数には 癒しの力があるが 不協和音の音楽が暴力などを招くと述べている。娯楽だけではない音楽への好奇心がさらに広がる。
シャーリー・マクレーン『カミーノ―魂の旅路』山川紘矢・山川亜希子訳 2009/7/2
○「一つのものに狂えば いつか必ず答えに巡り合う」 奥さんが農作業の間に農薬に負けてしまう体験から 無肥料無農薬のりんご作りに挑戦した著者だったが それは困難と苦悩の連続だった。絶望の淵に追い込まれ 山に分け入って今まさに首を吊ろうとした瞬間 りんご作りへのヒントをつかむ。
「奇跡のりんご」を作る者として テレビに取り上げられ すっかり有名になった著者だが 実は子供のころからさまざまな神秘的な出来事や 宇宙人との遭遇などを経験している。これはその実録である。脳科学者の茂木健一郎が序文を書いているが これらの体験が単なる本人の「脳内現象」にとどまらないことを示唆しているところがおもしろい。
具体的な内容は実際に本を読んでもらうことにして 本のカバーの見出しに書かれている一説が この本というものを一言で表しているように思われるので引用したい。
「隠れている真実を追究するものだけが ものごとを成し遂げられるのです。その過程で味わう桁外れの失敗 噛みしめた挫折の量が成功のもとです。見ることのできない地下部との格闘でかいた汗は 裏切ることなく地上部に現れてきます。」
木村秋則『全ては宇宙の采配』 2009/8/12
○横尾忠則『天と地は相似形』
日本放送出版協会 1994/2/25。図914.6 ヨ 2009/08/31。
目次 第一話 ワシ
第二話 彼
第三話 わたし
<あらすじ>
ワシは 著者横尾忠則の目線で 第一人称の「ワシ」が関西弁で語る。その原稿を書いている時点の日記のように進む。
「ワシ」の故郷はシリウスで 「和志(ワシ)」の魂は今横尾忠則の肉体を借りている という。横尾忠則に向かって「カルマの輪廻から脱却して ワシの元に来たれ」と語りかけており 単なる一人称ではないことがわかる。
ワシの友は地球に来訪している知的生命体(ヒューマノイド)である。肉体を持たない意識体であり ビジョン化された「彼女たち」はホログラムのように半透明に青白く 宇宙服を着ている。神の仕事を手伝うために地球を訪れているが 誰であるかは著者を危険から守るために内緒だという。
子どものころから流れ星を見ることができた著者は 今はUFOに波動を送って自在に見ることができるようになり 実はその流れ星はUFOだったと知らされた。天界の存在からは 著者に媒介者を通じて必要なメッセージが送られる。横尾忠則は 芸術家は神の道具となる使命によって創造すべきだ という考えに至る。
以下 「彼」「わたし」省略。
「あとがき」にかえて というところで チャネリングの内容が一部掲載されている。鬼谷算明学で知られる中森樹庵もチャネリングで協力していることが書かれている。
<印象に残った箇所>
「ワシは コラボレーションのことを内なる他者との共存だと考える。この言葉が説得力を持つのは特定の様式を持たないというワシの「様式」からも伺えるはずだ。つまり複数としての多様な様式をすでに内包しているからだ。ワシのこのような考えは「小さいわたし」が大いなる自己(超自我または大我)との統合を意味しているからだ。今後のワシは『横尾忠則であるということを消す』方向を目指すことになるに違いない」P65
「直感は神的 ひらめきとは人的。」P18
<感想>
この本は タイトルを読んですぐ借りた。
アーヴィン・ラズロが『叡智の海・宇宙』の中でたどりついたのは
宇宙にある情報を 地球の物質が転写して存在しているということだった。『天と地は相似形』というタイトルと同じだ。
人間も もともと宇宙のどこかに存在していたが その情報をin-formして 地球にいる。進化論で言われているように 原始生物が人間まで進化したのではない。
とか。
ラズロ博士は 40年間にわたって哲学 物理学 宗教など 多方面から スピリチュアルを検証している。それらの内容と 横尾忠則のチャネラーとのやり取り 宇宙人とのコンタクトが一致していることが興味深い。
横尾忠則 女優シャーリー・マクレーン『アウト・オン・ア・リム』に出てくるディヴィッドといった人たちが遭った宇宙人は 透き通るように肌が白く 美しい女性で一致している(奇跡のりんごを作っている 木村秋則さんの場合は違う)。自分は遭ったことがないのでわからないが 書物を通してみると 宇宙人に遭える人は その能力を見込んで 先方に「選ばれている」。
芸術家としての才能を見込まれた著者が宇宙存在から人類の意識を高めるための使命を受けて活動している ということだが こういう内容だとは思ってもみなかった…。横尾忠則の著作の中でも 後に読んだ方がよいと思われるかなりつっこんだ内容だと思う。読んでもまだ 死後存在と宇宙存在の違いがわからない。
グノーシス(ギリシャ語で知識・認識)では 人間であるための超越的な英知を次のような段階で示している。
グノーシスの英知
生き方と人生
人間心理学の研究
機械化してしまった人間
第四次元
体外離脱経験
夢の超越性
意識の目覚め
表現の変化
因果法則
死後の生活の謎
宇宙的周期と輪廻転生
魂の転生
知性の世界
内なる知性の可能性
必要と貪欲
アトランティスの神話もしくは実体
UFO現象
グノーシス派の復活
http://www.gnosisjapan.com/index.html参考
グノーシスについては キリスト教関連を少し読んだ程度だが 文学や物理学に共通点があるように見受けられる。横尾忠則の世界観にもリンクしている。
横尾忠則の一連の本を読み終わったら 三島由紀夫を読もうと思っていたけど グノーシスで死後存在と宇宙存在の違いをもうちょっと調べたい というところ。
○横尾忠則『ぶるうらんど』 2008/4/10 文藝春秋。図913.6ヨコ 2009/09/01
<あらすじ>
「…僕たちは死んでいるような状態でこの世界を見るのが 一番正確な見方じゃないか なんて思ったりもするんですけどね。」P197 (『芸術ウソつかない』にある河合隼雄との対談で)
という言葉のとおり 死後の世界から見た今の世界を描いた小説。
生きている間に 私たちが行っていることが
いかに死後の生(この言い方も奇妙だが)に影響を与えるのか
生きているうちにに 何をなすべきかを
死後の世界の目線から伝授する。
作家である主人公とその妻が あの世で交わす会話から成り立つ物語
「ぶるうらんど」。
「アリスの穴」は 妻の目線から
「Chanelの女」は 主人公が自らを「彼」として語り
「聖フランチェスコ」は それら3編の物語がなぜ起こったのかをまと
める。
直前の作品のモチーフが 直後の作品に表れるなど
構成がとても面白い。
最後に全てのからくりがわかるようになっているが
そのことが読者へのメッセージとして 深遠で示唆的である。
<心に残ったところ>
「地上では知識さえ詰め込めば悟れるなんて勘違いしている奴がいっぱいいるよ。地上的価値に依存している奴はこっちに来てたちまち驚くだろうよ。」P29
「(太宰治について)聞いて 聞いて あたしの人生を というアメリカ人の女みたいで そんなに自分の人生に興味あるのかねえ」「コンプレックスを売り物にするやつは想像力の欠如や」P106-7
<感想>
この作品では 霊格とは何か またそれをいかに上げるかを 読者に伝
えようとしている。
世俗にどっぷり浸かった者は 本性を隠蔽していた分苦しむ。
人を諭すようなことを言いながら 本人は素を出せないでいると
自分自身が作った世界に閉じ込められてしまうという。
これらは モンローの言う 意識の階層に対応していると思われるが
自由を束縛する全ての観念
自分自身が作った 自分の心の投影であるところの「この世の地獄」を
脱することの重要性を説いている。
特に太宰治を「コンプレックスを売り物にする」と評していることについて
作者は自分の幼少時代 横尾家に養子に出され
里子先の両親に溺愛された。
だが その影響による自分の性質を 環境のせいにせず
創造力に昇華しようとしていることが
いろいろな著書の言葉の端々に表れていると感じる。
だからだろうか
自分の不遇をいつまでも嘆いたり 親を恨んだりしている人間を認めない
あるいは この『ぶるうらんど』で一見こき下ろしているような表現をしているのは
自分はそうしない という自己宣言でもあり
ただ批判するだけでなく 逆にそういう者を鼓舞していると思う。
このことを考えると
自分と異なる他者との関わりについて書かれた次の一説を思い出す。
「ぼくから見たって すべてのものが奇異とは言わないまでも 奇異なものもあるわけです。だから 言葉の上とか論理の上での対話はできなくても 草間さんとぼくと共に通じ合っている魂とか心とか そういったレヴェルではぼくは対話できると思っている。」(横尾忠則『見えるものと観えないもの』P195-6草間弥生との対談から)
こことはまったく別の話だが
精神世界を語っている著名人でさえ
人の批判には耐えられない様子だ。
「神に関心がないのに なぜ自分の書くことに関心を持つのか
自分の外側に何かを探すのではなくて 自分の中を探したらどうか
批判するようなコメントを二度と書かないでくれ」
というようなことを言っており
どんなに口で悟ったようなことを言っていても なお戦っている。
自分は今ここで その人を裁いていると同時に
批判を聞きたくないという考えに 同意している。
その人の中に自分を見ている。
この本が強調するところの 投影の世界を脱出しなければならない。
言葉や論理の上での対話ができないもの同士が
どこで対話するのかを思案していた自分にとって
横尾忠則の姿勢に とても感じ入るところがある。
そういう意味でも
この本は読み物として面白く かつ実践的な
メッセージ性の強い本だと思う。




















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