
また一山超えて 下山した。
下界の空気を吸っているところ…
ぜーぜー
早く インフルエンザが収まってほしい
いま読んでいる ユングの『オカルトの心理学』
もっと 図書館から借りやすいタイトルにして欲しいんだけど
タイトルから想像できないほど おもしろい。
ユングが オカルト(超常)現象を 人間の生と死の両域にかかわる普遍的無意識の探求という視点から解明した、心理学的アプローチのエッセンス。
とある。
5・6年前に ユングを読んだときにはまったくもっていなかった
普遍的無意識と 霊との関わりとの視点
これ満載アルよ。
ユングはもう1919年に これを書いているのに
こちら側が読もうとしない内は まったく自分に入ってこないんだな
ということを 再確認する。
「霊と普遍的無意識の複合体」という題で
ユングはとても興味深いことを書いている。
人間の生活における苦しい悲惨な経験は 心の傷を残し
人間の中にある貴重な資質を押しつぶすことがある。
「魂の喪失」である。
人はそのことを 「何かの霊がその人の邪魔をしている」
と 自分の外側に問題を発見しようとする。
しかし 実は自分の内側に問題がある。
今までに一度も知覚されたことのない「無意識」の領域に関わるので
「人格化された無意識」つまり「霊」のしわざだということになる。
また 大きな社会集団や国家生活が
政治的 社会的 宗教的性質の深刻な変化を経験するとき
心理的態度の変更が伴い 魂の喪失状態を引き起こす とも言っている。P54
歴史に激烈な変化をもたらすのは
外側から圧力を与えられるからではなく
一社会の中で優勢な態度や抑圧されている全ての要因が
普遍的無意識に次第に積もって 内容を活性化するからだという。(同)
直観に恵まれた人間は 普遍的無意識の変化に気づき 思想に直す。
その新思想は 他の人びとの無意識の中でも起きているので
急速に広まる。
普遍的無意識の内容が活性化されるときは 混乱が生じ
全体としての大衆の精神状態は 精神病に例えられる。
これが 「霊が思想に直される」状態である。
「霊は普遍的無意識の複合体である」P55。
優勢に抑圧された要因が溜まって 社会が変化するとき
無意識が霊という形を借りて現れ 偏った社会を補償する。
今 友愛精神や 平和活動が台頭したり
UFOを見たという人が声をあげているのは
もしかしてそういうことなのか? と思ったりする。
ユングはこの中で
いくつかの超心理的現象を繰り返し観察したが
その中に本当の霊が存在する証拠は何も認めなかった。
だから この領域全体を 心理学の補足物とみなさなければならない
と言い切っていた。
「霊」に関連して
「死者の霊 すなわち 擬人化された無意識の内容」P84
とか
「これらの(心霊)現象は どのように解釈されようと独自に存在しており それらがまぎれもなく無意識の表れであることに疑いの余地はまったくない。『霊』の伝達は 真に自然に起こるものであって 意識的精神によってでっちあげられさえしなければ <無意識的心に関する陳述>なのである。『霊』の伝達はこの陳述を夢と共有する。なぜなら夢もまた 無意識についての陳述であり…」P82
とも言っているが
巻末に補足があり
「私は五〇年間にわたって多くの人や多くの国から心理学的体験を集めた結果 もはや この文章を書いた一九一九年のときほどの確信はいだいていない。素直に言えば 心理学的な研究だけで問題の現象を正当に扱えるかどうか 私は疑問に思う。超心理学上の発見だけでなく「心の本性について」(原題略)において略述した私自身の理論的反省もまた 原子物理学の領域や時空連続体の概念に近いある種の根本原理に私を導いてきた。これは 心の真相にある超心理的な現実の問題全体を開示するのである。」P235
霊が単に無意識が意識化されたもの ということだけではなさそうだ
と言っている。
そのバトンが リサ・ランドール アーヴィン・ラズロに渡されたのかな と思う。
というわけで
霊もUFOも これだ!という説明がまだついていないけれども
ユングが言うところの
私たちの抑圧された一面が それを補償しようとして
人格化して立ち現れる
ということは
霊とUFOの一つの側面を言い表していると思う。
霊のほかに 生と死についても述べていて
私たち文明人は 年齢に同化できない
精神的ミイラであり 心理的奇形だと言っているところが印象に残る。
私たちは自分の過去にしがみつき
自分は若いという錯覚にはまり込んでいる。
老いていることは ひどく嫌がられる。
「年がとれない」。
わーお
最近はもう 写真に写りたくない
これ 本心アルよ。でも
「これを飲んだら こんなに若返りました!」
「ほんとに56歳!?」とかいうチラシを見ると
そんなに即効性のある物を飲んで若返って
やめたら どうなるんだろう?
と思ったりする。
『ゲド戦記』で クモの魔法が解けたら 醜い老女になったシーンや
木村秋則さんが実験した
栄養と農薬を与えたりんごは腐敗するけど
彼の育てた 無農薬無肥料のりんごは 自然に枯れる
という話を総合すると
年齢にあるがままの今を生きることが 大事なのかな
と思うけど
とりあえず 顔をマッサージする。
いつ髪を染めるのをやめるがな…